強くて大きい台風が置き土産に残していったのは
酷暑の中にありがたい
ちょっと冷たい風でした。
季節は無常に変わりゆく
私の心を置き去りにして
季節は非情に過ぎ去っていく
弥生の空は雨模様。
笹の葉に 短冊掛けて 願い事
天の川には 小さな笹船
生い茂る 緑葉揺らす 欅の木
風に任せて 光を浴びる
空蒼く 風は薫りし 心地よさ
睦月の空に 紫陽花が咲く
意外なところで
意外なもので
見つかった失くし物
それは
私の
遠い遠い
記憶――
木の花の 姫が踊りしその下を
歩いて感ず 春うららかに
お鍋ごと 包みに包んで 十時間
出来上がったのは 見事な甘酒
米麹 お粥に仕込んで数時間
上手く出来るか ちょっと心配。
二十歳超え 大人と成りし 人達は
今日は装い 艶やかにして
秋の空ちぎったようなひつじ雲
夕暮れ時には 少し淋しく
彼岸へと 続く旅路は 険しくも
四十九日で 終わり来しもの
私だけ 花を手向けて手を合わせ
永久の安寧 感謝を込めて
朝晩と 秋めいた風感じては
昼間の暑さに 体力奪われ
冷房も 何も無い部屋 落ち着いて
寝転がっては 天井見つめる
逃げたいと 思っていたから逃げるだけ
私がどこまで 逃げ切れるかな?
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